奈良県の国民文化祭「ロゴ制作費 高すぎる」問題は奈良県のお家芸
話題沸騰中の「例のロゴ」です。
国民文化祭のロゴマーク随意契約で「不当に高額」 奈良の団体、知事が会長の実行委提訴(産経新聞) - goo ニュース
はてブも盛り上がってますね。
今回の騒動は要するに、
1.随意契約は違法だ
2.国民文化祭のロゴ制作費に540万円は高すぎる
ということなのですが、、、
なんか思い出しませんか?
ほら、8年くらい前に話題になった......
鹿の角生やした......
そう!せんとくん騒動!!
せんとくん騒動って?
もうご存知ない方もいらっしゃるかもしれませんので、
簡単に説明させて頂きます。
2008年、「平城遷都1300年祭」の公式マスコットキャラクターとして、
このせんとくんのデザインは発表されました。
発表されるやいなや、その前衛的なデザインは反響を呼び、
「気持ち悪い」「仏様を侮辱している」
といった意見がメディアによって拡散。
そのときもデザイン費と選考方法に批判が集まりました。
制作費はデザイナーへの支払いが500万円(著作権収益の全額譲渡含む)、
そのほかコンペ等の経費を含むと1018万円だったと報道されています。
奈良の「せんとくん」宣伝効果 なんと15億円 : J-CASTニュース
さて、そのコンペですが、一般公募はありませんでした。
専門家から募った21案で広告代理店を通したコンペを実施。
そのコンペを勝ち抜いたのが、まさかのせんとくんなのです。
しかも、このコンペが完全な密室会議。
税金から費用が捻出されているにも関わらず、
市民は選考に関わるどころか
情報開示さえされていなかったことに批判が集中しました。
この騒動について多くのメディアが報道した結果、
せんとくんは日本国民のほとんどに認知され、一躍人気者になるのです。
今回の騒動との比較
さて、ここでもう一度、今回の国民文化祭ロゴ騒動を振り返りましょう。
今回は「くまモン」のデザインで知られる水野学氏が代表の
「グッドデザインカンパニー」に540万円で委託する
随意契約を締結しました。
国や地方自治体は公共性を保つため、原則として競争入札による契約が
前提なのですが、この原則に沿わず、
任意の相手を選択して契約した、ということです。
もちろん、随意契約そのものがNGというわけではなく、
法令の規定によって認められた場合は随意契約で問題ありません。
今回の騒動における随意契約が適正かどうか、は裁判所の判断を待つとして、
単純にせんとくん騒動との比較を一言で表すと
密室会議と揶揄された
コンペすらもスッ飛ばした
ということですね。
もちろん、コスト面などメリットはありますが、
透明性は前回からさらに失われている感がぬぐえません。
奈良県知事 荒井 正吾 氏
両騒動とも、やはりキーマンはこの人、荒井正吾県知事でしょう。
平城遷都1300年記念事業協会 副会長
今回の騒動では被告となっています。
同じ県知事で、同じような騒動(8年ぶり2回目)
しかも、この人
現在で3選目です
せんとくん騒動のときは県知事初当選、
あの後すぐ再選して昨年で3選目
再選のときは少々苦戦したそうですが、
3選目はまあ手堅く票を固めて当選したそうです。
次があったら、やはりなんだかんだと当選するのではないでしょうか。
つまり何が言いたいか、というとですね
奈良県はまたやるよ、コレ(騒動)
3回目は何年後かな?