「3月のライオン」 アニメイラストから図案トレースしてみよう
人気コミックス「3月のライオン」がついにアニメ化しましたね。
放送局がNHK、制作会社がシャフト、監督が新房昭之、力の入れ具合が半端じゃありません。
今期のアニメでも期待度トップクラスなのではないでしょうか。
トレース
さて、今日の本題はこのイラストをトレースして、切り絵用の図案、元絵を作成します。
「なぜトレースするのか」ですって?
何度か切ってみると分かるのですが、カラーイラストだったり、トーンが多様されている白黒イラストは、切り絵用の図案ではないので、
どこを白にして、どこを黒にするか、という判断を
かなり頻繁に迫られます。
一度トレースして、白黒の配分を調整しておくと、
完成した時のイメージを確認しながら、
白黒を決めていくことが出来ます。
また、線が繋がっていない箇所も線画の時点で繋げておくことが出来るので便利です。
使用するアイテムはコレ
マンガやイラストを描く人にはお馴染みトレース台です。
私は漫画家でもイラストレーターでも家電芸人でもないので、どのトレース台がいい、とかはよく分かりませんが、LEDバックライトってやつが最近っぽくて良い雰囲気あります。
お値段も2~3000円くらいなので、一家に1台くらいあると便利かも。
トレースをするときは鉛筆(2B~)を使いましょう。
シャープペンはちょっと線が細すぎますし、ボールペンや万年筆、マジックだと修正が大変ですので。
濃さもなるべく2Bより上、濃い目をお勧めします。
自分はしっかり描いたつもりでも、スキャンすると薄い線は結構写りません。
2Bの鉛筆でトレースしたものをスキャンすると、これくらいの濃さになります。
もちろん線さえ拾えれば、色調調整で下図くらいの濃さに調節できます。
これくらい濃ければ切りやすいですね。
修正個所
さて、これを元絵と比べながら、調整した箇所を確認していきましょう。
桐山君の口
桐山君のお口がないですね。
これはキャラ絵の多くに共通しますが、目と口は顔の印象を決める重要なパーツですので、なるべくいじらないようにしましょう。
ひなちゃんのほっぺ
ひなちゃんはホッペの赤丸を少し大きくすることで、目、口、輪郭を繋げることが出来ました。
桐山君の服
桐山君の服、緑は黒で表現します。
このとき、服のシワ、影といった、通常黒で表現する箇所は、反転して白で表現します。
ひなちゃんの服 とももちゃんのほっぺ
ひなちゃんの服は白と赤の構成だったので、赤を黒にしましたが、水筒が赤と黒のチェック。
ここを真っ黒にするのは勿体無いので、赤を白にします。
モモちゃんもホッペの赤丸を少し大きくして、目、頬、口とラインを繋げて線を残します。
あかりさんの口と後ろ髪
あかりさんの口は一本線だったので、無理に繋げませんでした。
後ろ髪を束ねているところは、膨らみだけだと寂しいので、上下に白ラインを入れて髪形を強調してます。
あかりさんの服
上着の色は赤系でしたが、あかりさんの白いイメージを生かしたかったのと、他のキャラが着ている服の色とのバランスで白にしました。
下に着ているワンピースの花柄はいくつか線が繋がらず、柄のバランスが悪くなるので省略しました。
(面倒だったわけではないですよ……)
欄干の影
橋の欄干は光と影が綺麗だったので、光を白、影を黒で表せるよう基本色の赤は白、
飾り部分の黒(茶?)は黒にしました。
これで図案が完成です。
次回からは切り出しに入ります。
4キャラいて、細かい箇所も多いので、完成まで、数回に分けて進捗をブログで更新していこうと思います。
今回の記事はここまで。
トレース未経験の人は是非ご一読ください。
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